水回りリフォームの時期は?
水回りのリフォームを行うと、生活の質は格段に向上します。設備はそれほど進化していないように見えるかもしれませんが、各メーカーの絶えず続ける企業努力により、実際には日々進化しています。例えば、ユニットバスに目を向けてみると、断熱性はかつてと比べて大幅に向上していますし、浴槽や浴室内についても、さまざまな機能が追加可能となっています。特に北陸地方の厳しい冬には、断熱性の向上が大いに役立つはずです。
「子供が生まれた」「年齢を重ね、冬の寒さが厳しく感じるようになった」「経済的な余裕が出てきて、生活の質を向上させたい」といったタイミングで、リフォームを検討してみるのも一考です。
一般的に「水回り」とは、「キッチン」「お風呂」「トイレ」「洗面台」を指す言葉です。これらの改修によって、日々の生活がさらに快適になるでしょう。
水回りリフォームの相場
水回りのリフォームは、多くの場合、高額になる傾向があります。以下に、一般的な費用の相場を示します。リフォームが高額になる理由はお分かりいただけると思いますが、なぜ費用にこれほどの幅が出るのかについては、次の項目で説明いたします。
施工内容 | リフォーム費用相場 |
---|---|
キッチンの全体交換 | 50〜150万円 |
浴室全体の交換 | 50〜150万円 |
トイレの全体交換 | 15〜50万円 |
洗面台の交換 | 10〜50万円 |
水回りリフォーム費用の内訳
なぜ水回りのリフォームは高額になるのでしょうか?また、なぜ費用に大きな幅があるのでしょうか?これらの質問に対する答えは、費用の内訳を理解することから始まります。大まかな内訳は「設備の原価、作業費、廃材処分費、管理費、トラブル時の予備費」で、これらを合計した金額が総費用になります。
例えば、古いタイル風呂からユニットバスに交換する場合、工程は以下のようになります。
- お客様との打合せ
- 各職人との打合せ
- 既存の設備の撤去、解体、廃材処分
- 大工工事
- 配管工事
- 土間うち
- 設備や資材の搬入
- ユニットバス組み立て
- 配管接続
- 電気工事
- 大工工事およびクロスなどの内装工事
- 最終点検(不備がでてくれば再度作業)
- 完成
ユニットバスの取り替えと一言で言っても、その実、多くの作業工程が必要となります。ユニットバス設備の原価だけでも約50万~100万円となるため、これに各工程の費用が追加されれば、費用が高額になる理由が理解できるかと思います。インターネットで検索すると30万円程度で表示されることもありますが、これはユニットバス設備の価格のみで、各工程の作業費などは含まれていない場合が多いです。最終的には予想よりも高額になることもあるため、安易な契約は避けましょう。また、極端に安い価格を提示する業者には注意が必要です。今回はユニットバス交換を例にしましたが、他のリフォームも同様に、様々な工程が存在することはお分かりいただけるでしょう。
よく、「キッチンの交換にはどの程度の費用がかかるのか」「風呂の交換にはどれくらい必要なのか」といった質問を受けますが、その答えは…
現場によって違うので、現場を見ないとわからない
となります。
現場によっては、上述した工程の一部が必要ない場合もありますし、反対に追加で必要となる工事も存在するかもしれません。
リフォーム費用は、必要な工程が全て確定するまで、基本的には具体的な数値を提示することは難しいのです。
水回りリフォームを安くするためには
多くの方がさまざまな業者に見積もりを依頼し、安い業者を探すことがあります。しかし、どの業界でも相場は存在します。同じ作業をしているのにA社とB社の価格が大きく違うということは基本的にありません。もし価格が大幅に違うのであれば、どこかの工程が抜けていたり、仕事が欲しいからとにかく安く受けて手抜き工事を行う可能性があることを考慮するべきです。極端に安い見積もりを出す業者は基本的に信用しない方が良いでしょう。
それでは、コストを抑えるためにはどのような対策が考えられるでしょうか?以下の2点が重要と言えるでしょう。
- リフォームをまとめて行う
- 大手には依頼しない
リフォームをまとめて行う
たとえば、キッチンとユニットバスを同時に交換するといった選択があります。上記で述べた作業工程をざっと見ると、リフォーム全体の費用の大部分は「設備の原価」と「職人の人件費」によるものです。各作業にはそれぞれの職人が担当しますが、一日の作業につき約30,000円~40,000円の人件費が発生します。当然ながら、職人が訪れる回数が増えれば、その分人件費も増えます。したがって、作業をまとめて行い、訪問回数を減らすことでコストを抑えることができます。さらに、設備の原価についても、工務店が業者から一括で購入することで値引きが期待でき、それが結果的に全体のコストを抑える要因となります。
大手には依頼しない
管理費は、企業の規模が大きくなるほど高くなる傾向があります。また、その企業にとって必要な利益も、大企業ほど大きくなります。このため、リフォーム費用を抑えるための一つの方法として、地元の小規模な工務店や個人で営業している工務店に依頼することが考えられます。ただし、これには注意が必要です。経験や実績が乏しい場合、依頼後に倒産してしまい、支払った金額が無駄になるという事態も稀に発生します。そのため、依頼する業者を選ぶ際には慎重に判断することが重要です。
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